低温科学研究所 生物適応研究室

menu

クロロフィル分解の影響

 


クロロフィルを分解できない変異体

これはシロイヌナズナです。
左が通常の野生株、右がMg脱離酵素の遺伝子を失った変異株です。
成長期(発芽後約3週間)には見た目に違いがありません。
老化期(発芽後約8週間)になると野生株はクロロフィルを分解しますが、右の変異株はMg脱離酵素がないためクロロフィルを分解できず緑色をしています。
緑色をしていますが光合成はしていません。
この変異株の光合成装置を調べています。


クロロフィルを分解する変異体

これはポプラです。
デキサメタゾンという薬剤を塗るとその部分だけでMg脱離酵素が誘導される形質転換体です。
矢印の葉にだけ薬剤を塗り4日たったものが右です。
この写真のように一枚の葉だけクロロフィルを分解させることができます。
クロロフィルが分解されるとジャスモン酸やエチレンが合成されることがわかっています。
クロロフィル分解が他の葉にどのような影響を与えるか調べています。


戻る