低温科学研究所 生物適応研究室

menu

様々なクロロフィル

光合成生物は様々な色素を使って光合成をしています。
下の図は色素を薄層クロマトグラフィーで分離したものです。
クロロフィルとカロテノイドが分離しています。
酸素を発生する光合成生物は必ずクロロフィルaを持っています。

クロロフィルの薄層クロマトグラフィー

  • 光合成細菌 Rhodobacter sphaeroides;酸素を発生しない原始的な光合成をおこなう細菌です。(バクテリオクロロフィルa)
  • シアノバクテリア(ラン藻) Synechocystis PCC6803;代表的なシアノバクテリア(藍藻)です、多くのシアノバクテリアはクロロフィルとしてはクロロフィルaしか持っていません。(クロロフィルa)
  • 緑藻 Chlamydomonas reinhardtii;実験によく使われる単細胞緑藻です。(クロロフィルa、b)
  • 陸上植物 Arabidopsis thaliana;実験によく使われる陸上植物です。(クロロフィルa、b)
  • 紅藻 Galdieria sulphuraria;緑藻とは別の進化をたどった単細胞藻類です。(クロロフィルa)
  • 珪藻 Phaeodactylum tricornutum;緯度の高い地域の海では主要な光合成生物です。(クロロフィルa、c)
  • シアノバクテリア Acaryochloris RCC1774;クロロフィルbも持つ例外的なシアノバクテリアです。(クロロフィルa、b)
  • シアノバクテリア Acaryochloris marina;クロロフィルdも持つ例外的なシアノバクテリアです。(クロロフィルa、d)

戻る